2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧
誰もが真実を知り、他人事のように感じていた。 生き続ける者に次々と降りかかる絶望。うんざりしてしまうレベルだ。「真実は恐ろしいものでしょう。」「私はあなた達を殺して魂だけを人間に返そうとしたのです。」ウォリスがそんな事を考えていたなんて、幼…
僕は運動が得意ではないし、足も速くない。 ああ、もっと運動しておけば良かった。でも全力で走った、今回限りは諦める訳には行かない。 助けるという言葉に頭が可笑しくなってしまったように。 僕は時計の秒針を見つめて必死に走った。絶対に助けるって。 …
『今日も良いのを捕まえたなぁ』ゴースト達がそう言って笑いながら去っていく。 早く助けに来てくれと弟に願うばかり。 運悪く、今日は12時を過ぎると捕まった子供達全てが殺されるらしい。 後十分程度で殺されるなんて……。そう考えると不安が込み上げ吐き気…
生き別れになった幼い双子が居たらしい。その姉は弟の平和を守ろうと暗闇の世界へ。弟は姉を助けようと必死に地獄へと足を踏み入れた。忘れ去られた人間の話。その双子はとある世界のBAD ENDを生み出したんだって。「どうしよう…」 ゴーストに追われた人間の…
俺はゴーストの血を引いていた。 四分の一。 そんな少ない血液が俺の命を奪うなんて。「お前ゴーストの血を感じるっ」 ゴーストが俺に語りかけた。 俺は黙っていた。何も言わない、何もしない、そうしようと思って。 「お前、戦え。」 いきなり四方八方、そ…
「船で逃げるの?」 私は尋ねた。 周りの大人達は優しく「そうだよ」と答えてくれた。私は陸へと向かう船の中、ゆらゆら揺れながらみんなのことをぼんやり考えていた。 みんなは生きてるのか、私のこと忘れてないか…… 涙が溢れてきてもこんな忙しいときに心…
一面、火。 焼け焦げた匂いはもう感じない程にして、ヒトも死んでいた。「暑い……」 朦朧とする意識の中歩き続けた。 倒れてくる木材を必死に避けながら歩いたが体力も限界に近かった。 「みんな生きてるかな……」 息は荒い、喉が焼けそうに空気は熱い。もう此…
三人の仲良しが居たらしい。笑顔が素敵な三人は悲しい運命に呑み込まれる。でも友情だけは忘れないように…忘れ去られた人間の話。少年少女は幸せを求めたんだって。「ずっと仲良しって約束しよう?」 髪の長い少女が言った。 「いいよ、ずーっと一緒ねっ」 …
あまりに優しい、少年が居たらしい。電気の無い島を、必死に幸せにしようと努力した。貧乏で貧しい家でも、彼は諦めなかった。忘れ去られた人間の話。とある少年は自ら犠牲と言う道を選んだんだって。この島には電気が通っていなかった。 水平線の向こうに見…
火を求めた少女が居たらしい。小さな嘘は彼女の命を奪った。明るくて元気で、素敵な少女だったのに。忘れ去られた人間の話。少女は自分の嘘を心の底から恨んだんだって。この町はありえないほど寒かった。 雪は毎日のように降り積もり、人々の生命力を奪って…
彼はあまり動じなかった。 驚いてはいるようでも逃げはしなかった。 さぁ早く僕に殺されるんだ。「怖いの…?」 そんなことを言ってきた。 何で?僕が涙を流してるからなんていうの? 馬鹿みたい、僕は人を殺すことに飢えているんだ。怖いはず無いだろ。「ね…
瞳の狂った少年が居たらしい。紅の瞳は忌み嫌われた。漆黒に包まれた笑わない、笑えない少年。忘れ去られた人間の話。とある少年は義務から逃れて殺されたんだって。僕の役目は殺される運命に定められた人間を殺すことだ。 そう、死刑になった人間だって、時…
神の子が生まれたらしい神が祭られていると考えられていた木の根元に捨てられていた一人の少年。白銀の髪、白い肌、純白の聖衣。忘れ去られた人間の話。少年は偽りの中、命を捨てたんだって。「俺は神じゃない、人間だよ……。」 白の少年は言っていました。俺…
神の子が生まれたらしい神が祭られていると考えられていた木の根元に捨てられていた一人の少年。白銀の髪、白い肌、純白の聖衣。忘れ去られた人間の話。少年は偽りの中、命を捨てたんだって。「俺は神じゃない、人間だよ……。」 白の少年は言っていました。俺…
「私がこの世界に生み出される前から、決まっていた運命があったのです。」 ウォリスの眼差しは真剣だった。 初めて見るような表情であった。「私の宿命は人間を創り出すこと、様々なモノを司る神達を創り出すこと、その二つだったのです。」 真剣に聞く三人…
月に照らし出された顔はまるで絵の中から飛び出てきたように美しかった。 そんな中現れた四人の少年少女。 「ウォリス!」 彼女を振り返らせたのは邪神ファルシードの声だった。「あら、お久しぶりね。ファルシード。」 そう笑顔になったウォリス。 ファルシ…
「セラは一体何されたの?」 ファルシードはウォリスの下へ向かう為、セラセード、カルル、デヴィーセと共に歩きながら、正常な思考を取り戻したセラセードにウォリスのことを聞いた。「紅い目…怖く無いモノにしてくれるって……言われたの。」 その言葉発する…
「何か企んでいますね、時空神は。」 セラセードの背後に現れた創造神ウォリス。 「………これ以上俺に出来ることがある?」まるで操り人形、ウォリスの命令を待つ。 ただ自分の瞳の為。 「私の側に居て下さい、寄って来たら殺すのです。」 そう、言われた。 セ…
「カルルは下に居て!もしデヴィーセが落っこちて来たら僕を呼ぶんだよ!」 そう念入りに確認するとファルシードはまた闇に呑まれ、消える。 静寂が怖いほど。 セラセードは本当に裏切ったのだろうか。 操られているような気がしてならない。 不安が押し寄せ…
『聞けぇぇぇええ!!!』雷鳴の轟く音と共に大きな声が聞こえた。 それはどこかで聞いたことのある声だった。 「……デヴィーセ……?」 セラセードはその声の方に耳を傾ける。『この戦い、ウォリスには勝てない!!』カルルも目を向ける。 デヴィーセの一言一…
今だ、今しかない。天空に向けて僕は銃を撃ち放った。 高い丘の上では、空もとっても近い。するとその直後薄暗い雲をひび割るように凄まじい雷光が走った。 「イングリーネ……感謝するよ。」 そう小さく呟いて僕は微笑んだ。 −ああ、頑張れ!今からお前の勝負…
実は私、神様のデザイン全てにお花をつけました♪ それは何故かというと、みんなの性格、本心を花で理解してほしかったからです! 今回そのお花の説明をします。 花の色は割と省いてます(( 表面そのままの子も居れば本心が隠されている子も…… じゃあとりあえ…
「ねえ、君は本当に僕に協力してくれる?」 薄暗い雲を見上げる。少しの雷の予兆。−約束だろ?俺はきっと味方だったなんて思われねぇけど。 脳に直接響く声。聞き慣れたイングリーネの声。 「僕が変えてみせるよっ!悪者扱いなんて……」 前には感じなかった気…
「セラだっ」 白銀の長い髪が太陽に輝いていた。 「あはっ!会えたやん!」 カルルは瞳をキラキラと輝かせてセラセードに近付いた。「炎神…カルル?」 セラセードはきょとんとしてカルルを見た。 「そうそう!覚えとってくれたんやな〜!ウチ今ファルと一緒…
「ねぇファルシード!」 後ろから無理に明るくしたような声が聞こえる。 「…ファルでいいよ。」 僕も無理に笑った。 その表情にカルルも困っただろう。 でも彼女も笑った。「あ…ファル、セラセードに会いに行かん?」 気分転換に、とでも言いたいんだろう。 …
題名の通りイベント開催記念小説さっ 本編とはなんら関係ありません! まあファル倒す時の参考にでもしてくださいな〜 ではGO!! なんで笑える……? 酷いよ、自分達だけ幸せなろうなんて。 僕の友達を奪って、世界は終わらせないって、また裏切られるって…… あ…
−報われない雷神。 「ああ?何だよ同情か。」−いや、君の努力には魅せられたよ。 「俺の努力?」−君が最期に轟かせた雷鳴、世界を救う力に変えて見せて。 「どうやってだよ、死んでるっつーのに。」−君には力をあげる、僕と共に戦う最期の力。 「最期の力………
便乗便乗!! 身長まとめっリウ 125cm セリエル 158cm イフレ 165cm フロウ 166cm レスト 161cm レイン 126cm カリン 170cm エレス 176cm ルイカ 153cm リール 170cm セリス 159cm アルネス 169c…
負けるだろう、この戦い。 死ぬだろう、誰かが苦しみの中。 殺されるろう、多くの神々が。僕は知ってる。闇で苦しむ多くの神達の姿を。 僕しか知らないんだ。この運命が敗北だと。でもね、敗北の後に何があるかはまだ決まってない。 まだ『仮』だ。 その運命…
「会えたね」 薄い青の髪が揺れた。 暗い闇の中では、あまり分からなかったけど、確かにルクレツィアの声。「死んだの……?あたし逹……」 グランディーネがそう聞いた。 「そうだよ。何かあっさりだったよね。」 寂しそうな声が小さく聞こえた。「あのね、ここ…