ゴースト×ゴースト小説、闇の話。

瞳の狂った少年が居たらしい。

紅の瞳は忌み嫌われた。

漆黒に包まれた笑わない、笑えない少年。

忘れ去られた人間の話。

とある少年は義務から逃れて殺されたんだって。

僕の役目は殺される運命に定められた人間を殺すことだ。
そう、死刑になった人間だって、時には勝手な欲望の為だって。

何十人いや、何百人殺してきた僕にまた仕事が入った。

「神の子が生まれたらしい、そいつを殺すのが依頼だ。」
そんなのただの噂話じゃ……
「五月蝿い、黙って殺せ。仕事だろう?」
…はい……

顔を見た、でも悪そうな奴じゃなかった。
何だか、生きたくて必死なようだった。
僕はそんな奴を殺すんだね、あーあ最低だ。
こんな紅い目のせいで、僕は……

ナイフを手に取った。
僕は能力とかそんなの無い。だからいつも凶器で殺す。

僕は拳銃よりもどちらかというとナイフが嫌いだ。
刺した時の感覚はとても嫌いだ。
でも今日は…ナイフにしよう…。
なんだか責めて…心を込めて殺したい。

彼が来た、僕と反対の白い彼が。
彼は僕を見た。彼も目は紅かった。
目が紅いって不幸だね。
さあ、君はもうすぐで何もかも終わってしまうよ?

何でだろう、紅って幸せをくれない。
願いって儚くてさ、誰もくれないモノなんだ。

ゴメンね。

だから、僕の為に不幸になって。

僕は知らぬ内に涙を流した。


−後書き−
誰の話だとか検討付いてるよね〜
一人一人の見る目が変わるかもですっ

紅に全ての運命を奪われて来た少年。
その容姿はあまりにも幼く、可愛らしい。
しかし彼に愛される道は無い。
殺人鬼の彼のターゲットは罪無き少年を殺すこと。
それはあまりにも辛くて………

次回もお楽しみに!