ゴースト×ゴースト小説、創造神への復讐

月に照らし出された顔はまるで絵の中から飛び出てきたように美しかった。
そんな中現れた四人の少年少女。
「ウォリス!」
彼女を振り返らせたのは邪神ファルシードの声だった。

「あら、お久しぶりね。ファルシード。」
そう笑顔になったウォリス。
ファルシードもそれには笑みを浮かべた。
「おかげさまで?」
そう言うとお互いが瞳で睨み合い、すぐに目を逸らした。

「セラセードは裏切ったのですね。」
その言葉にセラセードはびくっと肩を震わせ、ファルシードの陰へと隠れた。
ファルシードは「大丈夫だよ」と優しく言ってセラセードの頭を撫でる。

「カルルもデヴィーセも生きていたんですね。」
二人を罵るようにウォリスは放つ。
それにカルルは、
「あんたのヘッポコ部下には負けへんで!」
いつものように炎を撒き散らして言う。
その言葉に続けてデヴィーセはニコニコ笑顔で放った。
「君の使いはそんなに弱くないってことさ。言いたいこともあったしね。」
デヴィーセは罵し返すように嘲笑った。

「まぁそんなことはどうでもいい。」
デヴィーセは笑顔から一転、拳銃を片手にウォリスを睨みつけた。
「残念ながら僕達の負けだ。」
真剣な表情は真っ先にウォリスを見つめる。

「そうですね、残念でした。」
軽くあしらう様ににっこりと笑う。
しかしデヴィーセはその笑顔にも動じない。
「何故こんなことをした?まさかとは思うけど生まれ変わらせて幸せにしようって魂胆?」
その言葉は奥の深いものに過ぎなかった。
「何のことでしょう。」
ウォリスは少し肩を竦めておどけた。

「知らないとは言わせない。お前が過去にしたこと、この三人に話してみなよ。」
拳銃を構えたまま、デヴィーセは邪神、風神、炎神を指差した。
「あなただけは忘れていないのでしたっけ。人間だった頃の話を。」
楽しそうに笑って、ウォリスは三人の瞳を見つめた。
そして幼い三人は何も分からない為、首を傾げていた。

「いいでしょう、話します。」

「私が過去にした全てを。」


−後書き−
さぁ終盤(?)です((え
まぁ良いですよね←

ついに明らかになるウォリスの思惑。
しかしそれは本当に良い方向に動くものなのか…。
デヴィーセが怒る理由、それは一体どうしてなのか……

次回もお楽しみに!