2012-12-01から1ヶ月間の記事一覧
「早く力をくれよ!!」 その彼は前の優しそうな姿とは違い、恐ろしいほど力に溺れていた。 思わず顔を曇らせてしまったけど、彼の前では真剣な顔でいた。 「力を手に入れるには死ぬしかないわ、それでもあなたはその力が必要?」 「はっ、いいさ。別にそん…
最近何も上手くいかない。 ハンターの仕事にさえイライラして 誰にも優しくできなくて その中で嫌な奴に会って。 ・・・ホントは仲良くなりたいはず。 でも上手く話せない。 相手だって俺のこと嫌い。 ならきっと俺も嫌い、・・・ホントかは知らないけど。 …
あの人が好きなのに。 青い髪の男の子が走り去って行くのをそんな思いで見ていた。 「私に愛なんて……」 どうして涙がでるかなんて、考えても答えは一つ。 愛せないから、死神だから、女王だから。 でも、諦めるなんて絶対に無理。 「好きなんだもん、いいの…
僕は間違っているのだろうか。 ヒトは、父様を奪った、憎い存在でしかない。 僕は父様に比較的人間に近いモノとして生まれた。 父様は天才だったらしい。 僕に欠点があるというなら、機械に近い声と、ヘッドフォンが無ければ生きられないこと。 「アリガトウ…
一人で生きていくなんて…… 嘘じゃない?夢じゃない?こんなこと… 「我を置いて行くの!?ねぇ!!」 泣いてた。もう手を伸ばしたって、届かないよ……。 「行かないで!!ママ!!」 必死に叫んでいるのに、どうして? いままでの愛は嘘なの? 「ねぇ…ママ……」…
自分は、人ではないらしい。 人ではない「何か」であるらしい。 フロウとかいう偽った人の体は、力を抑えてくれる便利なものだと聞いた。 俺がまだ、誰にも明かしていない真実。 大切な人との関係をぶち壊したくなくて、なんとか隠してきたこの真実。 でもバ…
はい、題の通り紅目イフレの設定をまとめてみました! よく分からないところや、公開されてない部分含んでます。 何故この人かというと、設定を考えて一番記憶が新鮮なのでこの人から(( では始まり始まり〜〜 紅目くんが目覚めたのは青目くんが6歳の時。最初…
「この人殺し……っ」 そう吐き捨てる声が聞こえる。 自分は、ただ顔を手で覆ってうずくまる。 言葉を発しても、目を合わせても誰かを殺してしまうなら… 「……っ」 涙なんて出ない。 ただただ絶望、苦痛、孤独感で。 心が押しつぶされてしまっていて。 「…助け…
考えればあの子たちは正反対な性格をしていた。 フロウは常に他人を警戒するけど イフレは周りに笑顔を振りまいて他人に寄って行く。 フロウは声が小さめだし目立ちだがらない。 イフレはうるさいくらいで目立ちたがり屋。 ホント、お互い可愛くて。 正反対…
「私ね、みんなを笑わせる人になる!」なんて母に言って、そのあと母は死んでしまった。 たくさんの人を笑わせることって予想以上に難しくて。 とにかく自分は笑っていた。 「ルイカちゃん今日あそぼ〜!」 「うん!!いいよっ!」 「ルイカちゃん、好き!!…
私の世界をくれたイフレ君へ。 あなたみたいな素晴らしい人に出会えてとても幸せだった。 あなたは私を殺してしまったけど、あなたはそれで良かったかな? 君が苦しいのは痛いほど知ってる。 いつも隠れて泣いていたから。 君の紅い紅い世界の中で、私はどう…
此処が何処だか分からない。 ただ目を覚ましたら、此処に居た。 「君はお兄さんがいるでしょ?」 誰だ?聞いたことも無い声。 「いるよ、多分だけど…」 どこか機械のような声が頭に響く。 「素直だね、可愛いな。純粋なヒトは。」 なんてクスクス笑われるけ…
「渡さない……イフレは…!」 怖い、ゴーストなんだ…今目の前にいるのは。 僕に勝てるとは思えない。 イフレだってこんなに怯えてるんだ。 でも死ぬなんて嫌だ。 ゴーストは笑ってる。 そうだろうな、無力な子供が怯えてるんだ。 楽しいんだ。こいつらは。 「……