2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧
俺に優しく微笑んだ。 でも血を浴びてて、それでも嬉しそうで。 前髪に目を隠して、引きつった笑みを浮かべているの。−やっと会えたね。何て言う。 世界はもう終わるんだ。 全ての終わりを告げて、自分達だけの世界になった。−もうずっと二人だよ、もう怖く…
春は暑さに溶けた 夏は落ち葉に飲まれ 秋は幻想を捨て 冬は暖かさを知る。ムゲンを漂う地獄も 全てに終わりを告げた。 そんな日が、もしくるなら 僕は海に溶けよう。傷口から溢れ出すアカの鮮やかさも 僕は処理ができずに 脳内に溶け出した 優しさだけを望む…
痛みを感じて幸せだと思ったのは初めてだ。 鎖から放たれた体は自由だった。 でもそれと同時に酷く痛みがあった。 何千年もの間縛られていたために、跡も痛々しく残っている。 そうそう見られるモノじゃないと知っていても自然と隠そうとしてしまう。 これが…
えっと、邪神ファルシード様の設定を書こうと思いますっ! とりあえずはいねちゃんにお願いごと(( まず、嫌な設定があったら言ってね! それと、コメはください!((ゴメンっ そんくらい?少ないとか言わないで(( んじゃあ始めるよん♪名前、ファルシード 性別…
今、幸せに暮らせているかな。 僕は、すっかり忘れられているかなと思います。 ただ、セラのことは心配でなりません。 あの日、光の世界に閉じ込められた君は、酷く絶望してたね。 僕を見て、泣いていたね。 でも、人間のイフレ君に人格を移したみたいで、少…
結局、何年か経ったけど笑顔の主は見つからない。 何度か苦しくなったりはしたけど。 それに、金髪の少女と青髪の少女に会った。 金髪の少女は、紅色の目を差別される俺に、ひたすら優しかった。 沢山の思い出をつくって、心の休まる場になっていたのに、俺…
「わっ……凄い……」 出来た……、有り得ない……。 「ホントに、一緒になっちゃった……。」 何かの夢だろうか。 でも、もし夢でも、出来ることはやろう。まず、この光の世界から出るんだ。 「じゃあな、俺。」 眠りについている俺を見て、そう言う。 楽しくなって来…
母さんが居ない。 父さんも、どこを探しても居ない。 その内に迷子になって、変な所に来た。 光が眩しくて、酷く神秘的な場所に。 風も強い。 立っているだけでも疲労が襲って来て息が上がった。 でも、歩いた。 馬鹿だな、何もないって分かってるのに。 「…
深い深い、眠りについていた。 照りつける痛い輝き、吹き付ける風、縛り付ける鎖。 その中で、眠っていた。 何故か、瞳が開けてられない。 今まで何をしていたかも分からない。 何があったとか、誰と居たとか分からない。 でも、胸が締め付けられているよう…
届かない、そう、きっと会えない。 それなら、彼につらい思いをさせないようにしよう。 この弱ってきた、使えなくなってきた魔力で、最後に魔法をかけよう。 「元気で……ね。」 涙がこぼれる。 ぽたぽたと、幾つも幾つも落ちていく。 今までで一番泣ける。 何…
連れていかれた、深い闇の世界に。 連れていかれた、輝く光の世界に。冷気が頬を撫でる。冷たくて心細い。 眩しさが痛い。ついでにどこか苦しい。結局、永遠に闇の世界に居ることになった。 結局、俺も罰を受けることになった。独りだ、もうずっと。 孤独だ…
手を前に出した。 人間は剣を構える。 そしてセラを盾にした。 卑怯だな…、やっぱりどっちかが犠牲にならなきゃダメなんだ。 それなら… 「人間…、様。」 膝をつけ、頭を下げろ、人間を称えるんだ。 「僕が…やりました。僕が、なにもかも…壊しました。」 よし…
強風だった。 いきなり、何もかも吹き飛ばすような強い風が、炎やなんやらを揺らした。 「どうしたんだ……」 いきなり強風が吹くとしたら…。 まさか、セラが起こしたっていうのか? そんなのないよね? でも何があったっていうんだ? 「セラじゃない…信じない…
息が苦しい。 走った、それもとても長く。 隣に、黒い少年は居ない。 −僕が居る 今は…居ないけど。しかし目立つ。ここまで髪長いと目立つ。 ばっさり切ってしまおうとも考えたがそれではダメだ、神の世に戻った時何て言われるか分からない。 「このまま…ファ…
「人……」 「何か用?」 繋がれた手を強く握り締め、不安な心を振り払おうとした。 「町をこんな風にしたの、お前達だろ!」 二人は目を見開き、驚いた。 それはあまりにも唐突だ。 「ちょっと待ってよ!何で僕達なのさ!」 ファルシードは説得させようと必死…
「火だね…」 人間の世へついた時、二人が見たのは真っ赤な炎だった。 「か、帰ろうっ、危ないよ!」 セラセードは焦るのだが、ファルシードは一切心配もせず、歩いていくのだった。 「何があったんだろ」 高い声で呟いて、早足で進む。 「あああ……」 その力…
「ねぇ、人間様と遊ぼうよ」 「えぇ・・・でも怖いって聞くじゃん。」 「大丈夫だよ、二人一緒じゃないっ」 大丈夫、きっと二人なら。 邪神、ファルシード。 風神、セラセード。 二人は仲が良かった。 幼い容姿のファルシード。 少し大人しいセラセード。 そ…
「…痛たたた……あーあ暇だな……」 黒い少年が一人で呟く。 小さな体は鎖によって無理に曲げられており、相当痛々しかった。 彼はかつて、ヒトに恨まれた邪神であった。 その空間に足を踏み入れる者はおらず、少年を閉じ込めておく空間において最適だとかつての…
色々弱点的なの(無駄)まとめました!! 良かったら見ていってね!! マジでどうでもいいかもww あ、クレームとか無しね(( いやマジで!! まず弱いことから!((いきなりどうでもいい((リウ「ペンダントを握られること」 (力が圧迫される感がある…
何度死んでも、無駄だった。 憎しみの声、子供の嘆き、全てが、毎日うるさいくらい耳に届いた。「またあのハンターが町を壊した、ハンターのくせに生意気だ!」 「大人って何ですぐヒトを殺そうとするの?馬鹿みたいっ」そんなの僕に言ったって・・・「誰か…
私は死んでしまった。 機械の彼が幼い内に。 彼が過去を知らない内に。 でも、彼は過去なんて知らない方が幸せなのかもしれない。 彼は元々普通の人間の少年だった。 私の子供だった。 なのに、彼はある人間によって殺人犯に仕立てられてしまった。 リールは…