2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧
「はあ…っはあ…っ」 早く走れ、俺の体! もっともっと早くっ…… 早く彼女を助けたい、助けなければ助からない! だってそうだろ?誰かが助けなきゃ誰かは救われないだろ? なぁそうだろ! グランディーネ、待っててくれよ? 頼り無いかもしんねぇけど、絶対助…
「裏切ったのですね、イングリーネ。」 俺は必死だった。 檻の中に無限という名の時間閉じ込められていた獣神レイマーネと聖神スターリアを助け出す為に。ウォリスの創った檻は確かに頑丈で、誰にも壊せないくらいだった。 今グランディーネが捕まってるのも…
五月蝿い、時計の秒針。 五月蝿い、僕の銃声。 五月蝿い、刃の交わる音。 五月蝿い、心臓の鼓動。 五月蝿い、五月蝿い、五月蝿い………戦に出たくなかった、ただそれだけ。 殺したくなかった、とても面倒臭い。 会いたくなかった、話したくもない。 見たくなか…
ゴーゴーと吹き抜ける強い風が俺の体を強く押す。 「……此処は……聖域……聖域……聖域……」 誰にも聞こえないような小さな声でぶつぶつと呟いているのが自分でも分かる。 何してるんだろ、馬鹿みたい。−運命に立ち向かわないの?とある時空神の言葉。 「…立ち……向…
「……手加減しないからね。」 ファルシードの力は誰よりも強力。 本気を出せば、あっさり殺してしまうだろう。「私、死ぬのね。」 ニコッと少女は、ルクレツィアは笑う。 「…いや、死ねないんだよ。永遠の闇で苦しむのさ。」 正義という輝きを捨てきれないフ…
「イングリーネ……」 ノルヴェランスは振り向いた状態で小さく呟いた。 「久しぶりだな、お前と会うのも。」 ニヤニヤと笑いながら言うイングリーネはまるで戦うことを望んでいないように。 「戦うんだろ?」 振り翳していた剣を構え、そう言った。「おっと、…
「ウチは敵ちゃうんやて!」 炎を撒き散らし逃げて行くカルル。 「嘘よ!ウォリスのそばに居たくせに!」 ルクレツィアは今こそはとカルルに怒りをぶつけた。「もう謝るからっ!許してよっ!」 必死な声は少し大人びた少女に届くが、 「それも演技なんでしょ…
余談 三月二十六日の話。 友達が二人遊びに来たんですよー こんなあたしにも友達いるんですよ。 tk相手が友達とか思ってないっぽいけど、酷いよね、あ、茶番だって(( 友情とか欠片もなかった四年生の頃とは大違いですね((知るか 「タオルケットをもう…
「愚かな者ですね、この私に刃向かうとは。」 そうウォリスは呟く。 「いいえ、やってみなきゃ分からないわ!勝ってみせると誓ったもの!」 そういうとグランディーネは水の力を高める。 しかしウォリスは、 「止めてください、私は貴女と戦う気はありません…
急げ!急げ!時間が無いぞ!誰だ、僕の邪魔するのは! 僕はヒーロー! 邪魔したら世界の平和は無いぞ!「僕だってヒーローは夢見る!」大好きなあの子が振り向いた! 嘘〜〜!僕に〜〜〜!? さあさあ!ウインクもらったぞ!「世界の平和はファルシード様に…
「行くわよ!ウォリス!!」 湖の中からウォリスの神殿へ向かったグランディーネ。「負けないんだからっ」 全力で走り、カルルの下へ向かったルクレツィア。「我等に勝利を!!」 草原から高き丘に向かったノルヴェランス。「来ましたね、愚かな水神。」 創…
「何やってるの?デヴィーセ。」 まるで鏡のように似た姿をした少女が、デヴィーセの下へやってくる。 「姉さん…」 そう、二人は双子だった。 緑神リザリスと時空神デヴィーセは双子。「私が犠牲になること、まだ悩んでるの?」 座り込んだ弟を抱きかかえる…
「何で笑う…か。」 デヴィーセはファルシードに言われたその言葉を何度も何度も頭の中で繰り返していた。『時間が無い……!』 それは焦りに焦る自分の声。 笑わない時、常に反響するのはその声で。 今でも体が震えてしまう。「むしろ、表情なんて知らなきゃ良…
「イングリーネ!!」 何度も何度も揺すって起こそうと必死になる。 どうしてだろう。僕はこいつの敵なのに。起こしたらきっと、イングリーネはまた僕を殺そうとする。 でもデヴィーセは言った。確かに言った。悪い子じゃないと。 信じられないけど、デヴィ…
「殺せなかったのですか?」 美しい横顔が薄い青髪から覗く。 「ああ、でもあいつには助かった。」 勝てなかったことは素直に認め、それでも顔は見せず、呟いた。 「珍しい、貴方が他人に助かったことを口にするなんて。」 彼女は珍しく素直なイングリーネに…
「生きてるからご安心を。」 イングリーネを撃ち抜いた拳銃をしまい込み、微笑むデヴィーセ。 「何で撃った…」 紅い瞳で睨みつける。 「あのままにしておいたらこの世界壊されてたけどいいの?」 睨まれたせいか少し驚き、笑顔を消した。 しかしデヴィーセは…
(暇つぶしです、本編とはあまり関連がありません。デヴィーセの設定まとめだと思って気軽に見て下さい><) 枯れた花、乾いた大地。 僕はそれを見た。 聖域の花畑は終わった、無くなった。 創造神ウォリスが壊した。残酷な未来。誰しも笑うことは無いだろ…
「何がしたくて僕を殺すの?」 ファルシードが、真剣に、それでも面倒臭そうに、イングリーネに問う。 「邪魔だから排除するまでだ。」 睨みつけるその瞳が何を語っているのか、ファルシードには分からなかった。 何も分からない自分に苛立ちを覚えるくらい…
「誰を探してる、邪神」 何処にいるかとセラセードを探していたファルシード。 しかし其処に現れたのは雷神イングリーネだった。「雷神様には関係ないんじゃ?」 その高い子供の声はイングリーネの耳へしっかり響く。「馬鹿言え。お前は何にしろ邪魔な訳だ、…
「とりあえずあたし達は……」 「デヴィーセが帰ってくるまで準備だね」 「暴れるぜー…!」グランディーネは棒を構え、 ルクレツィアは手を前に、 ノルヴェランスは剣を振り上げる。「それぞれ散るわよ!」 グランディーネは指示を出す。 「上手くいくか分かん…
ゴースト×ゴーストBGMイメージ!!謎w ほとんど東方ですが(( tk全部!!だが気にせず〜リウ ツェペシュの幼き末裔 セリエル ブクレシュティの人形師、アルティメットトゥルース イフレ 妖怪の山、永夜の報い フロウ 霊知の太陽信仰、彼岸帰港 レスト 古…
「初めまして」 明るい声が、花畑に響いた。 「時空神デヴィーセって言うんだ。」 泣きじゃくる風神に、デヴィーセは囁いた。「お前……」 セラセードは怒り狂っていた。 犠牲という一言が彼を破壊へ誘って。 「君はこの運命に立ち向かわないの?」 パーカーの…
「また随分とへこんでるね」 その声が神殿内に響く。「…!」三人は驚く。彼の姿を見て。 短く切った金髪。整った顔立ち。人間の生まれる何千年も前の世界にしてはハイカラすぎる服を着た少年。 「デヴィーセ…!」 ノルヴェランスは彼を見てすぐ、驚きと歓喜…
「リザリス…」 長い間走った。 聖域の花畑まで、長い間。 その美しい花畑の真ん中に立っている金髪の少女がリザリスだった。 「セラセードくん…どうして来ちゃうの?」 長めの髪の毛がふわりと風に舞う。 優しく微笑むその笑顔は花そのものだった。 青の瞳も…
「今回実行することは…」「ウォリス達とあたし達の住む世界を分けるわ」 世界を分ける、その言葉に幼い二人は首を傾げる。「じゃあこの説明は私から。」 薄く蒼のかかったショートカットの髪を揺らし、小さく手を上げるルクレツィア。 「実際この世界を分け…
「おまたせー」 グランディーネの後を追ってきたファルシードとセラセードはその光景に息をのんだ。 自分達がいるのは神秘的な神殿内部。 美しい湖が溶けない氷に包まれ差し込む光を反射する。 「……凄い……」 幼い二人は真剣に見つめ、セラセードは瞳を隠すこ…
黒と白の二人が出会って大分経った。 人間が創造されるという噂の中、二人は常に一緒に居た。 幼い精神の彼等には友達がとても嬉しかった。そんな時、 「逃げて!!」 水の神、グランディーネが声を荒げて飛んできた。 彼女はファルシードも信用している。 …
「…泣いてるの……?」 目の前でしゃがみ込んで、優しく語りかけてくる、白の風神。 「…セラセード…だっけ……」 神と言う存在は、お互いの存在を殆ど把握している。 「…うん…セラでいいよ、面倒でしょ。」 なんて、笑顔も見せずに言った。 僕は、彼が笑ったとこ…
大事だった。 あの子が誰よりも。可愛くて、素直で、強くて… 私が望む理想だった。 でも私は裏切ることになった。 彼は邪神、私は創造神。 元々敵同士で生まれた哀れな二人。私が創ったのに。私が想いを込めたのに。 裏切った。『ゴメンなさい…ファルシード…
風邪引きました(( これは完全なる風邪です(( 花粉症とかじゃないと思うんだ・・・ いやあのーインフルエンザじゃなきゃいいんです(( あれの検査痛いし・・・病院には行きたくないんだ!! いやでもね、喉がクッソ痛いんすよ〜 あの喉が痛いときにする「…