ゴースト×ゴースト小説、全ての始まり
「私がこの世界に生み出される前から、決まっていた運命があったのです。」
ウォリスの眼差しは真剣だった。
初めて見るような表情であった。
「私の宿命は人間を創り出すこと、様々なモノを司る神達を創り出すこと、その二つだったのです。」
真剣に聞く三人。
だがデヴィーセはもう聞きたくないと言う顔をしていた。
「私は初めに神を創り出すことにしました。」
「あなた達が神になった理由をざっと説明しましょう。」
幼い三人は興味津々にその話を聞いていた。
しかしやはりデヴィーセだけは顔色を悪くして俯いたまま。
「あなた達が不幸者だったからです。」
邪神、風神、炎神からはえっという言葉がこぼれる。
しかしウォリスの顔は笑っていなかった。
恐らく真剣なのだろう。
「元々、この世界に人間が創られることは決まっていました。」
「だから私は、元々決まっていた運命の中から人間で幼い内に死んだ不幸者を神にしたのです。」
顔色が悪くなっていくデヴィーセを心配そうに見ているとウォリスはこう言った。
「デヴィーセだけは人間として生きていた頃の記憶があるのですよ。」
「彼にとって、一番辛かった記憶が。」
そう言うとデヴィーセは目を背けて顔を見せなくした。
「今からお話しましょう。」
「あなた達の過去を。」
創造神は全てを語る。
とある不幸な子供達の話を。
−後書き−
はーい、またもやこんにちはー^^
はい、ここから過去編です、次回はセラからかなー
中々自分が人間だったと実感できない神達。
デヴィーセだけは過去を覚えているという。
これから語られてしまう恐ろしき不幸者の過去。
それは本当に辛いものだった………
次回もお楽しみに!