ゴースト×ゴースト小説、奇跡の力

−報われない雷神。
「ああ?何だよ同情か。」

−いや、君の努力には魅せられたよ。
「俺の努力?」

−君が最期に轟かせた雷鳴、世界を救う力に変えて見せて。
「どうやってだよ、死んでるっつーのに。」

−君には力をあげる、僕と共に戦う最期の力。
「最期の力……」

−その力で全てを救って見せよう。
「そんなこと俺に出来んのかよ。」

−最期に魅せた努力があれば出来るさ。
「ほう……」

−君の望んだ王者になれるはずだから。
「ならやってみるしかなぇな。いいぜ、乗ってやる。」

本当には戦えなくとも、実在する、とある少年と共になら彼は希望を追いかけることが出来る。

その荒っぽい性格から滲み出た鋭さ。
眩しい雷光から見えた目映い光。
信念の強さから見え隠れする優しさ。

そんな彼の魅力が今、とある希望と世界を変える。

暗すぎた世の中を希望で埋め尽くすための手段を、間違い無く手にした。
立ち向かう為の救いの手段。
嘘つきの彼が、慕われ、そして報われる時。

新たな勇者が誕生する。

ある日の夜明けに、光が射した。


−後書き−
はい!さあ最初の会話は一体誰との会話なんでしょう?
希望を夢見るあの方ですよ〜

イングリーネの持つ凄まじい雷の力。
最期に轟かせた雷鳴と協力を求めるのは一体?
そしてイングリーネの望んだ王者。
くだらなくともそれは確かに彼の大切な夢。
どうやって叶えるのだろうか

次回もお楽しみに!