ゴースト×ゴースト小説、創造神の想像

「愚かな者ですね、この私に刃向かうとは。」
そうウォリスは呟く。
「いいえ、やってみなきゃ分からないわ!勝ってみせると誓ったもの!」
そういうとグランディーネは水の力を高める。
しかしウォリスは、
「止めてください、私は貴女と戦う気はありません。」
その美しい声で微笑みながら言うのだ。
「何ですって?」
その言葉に一歩後ずさったその瞬間、

「罠だったのですよ、よく掛かってくれました。」

笑顔が見えたその時。

ガシャンッと音がした。
その音に驚いたグランディーネは咄嗟に目を閉じていた。

「瞳を開けて御覧なさい?」

その声と同時に瞳を開けた。
その目に映るのは、

「っ!」

「ちょっと出して!!」
幾つもの鉄の棒、それは自分を囲い、錠まである。
檻だ。
「折角掛かってもらったんですから、出すなんてことしませんよ。」

そう彼女は言って、美しい手を振った。
「それでは私はここで。」

「ちょっと待ちなさいよ!」
何度も鉄の棒を揺さぶって出ようとする姿。

「哀れな姿ですよ、仲間の助けを待つといいでしょう。」

そう言うと、ウォリスは今度こそ、光に消えた。

「…そんな……」
思い浮かべた笑顔。
あの頼りになる素敵な笑顔が浮かぶ。

「助けて…ノルヴェランス……」

雫が一つ、こぼれ落ちた。


−後書き−
なんかやっと戦いですねっ
待たせてスミマセン>