ゴースト×ゴースト小説、尊いパートナー
「はあ…っはあ…っ」
早く走れ、俺の体!
もっともっと早くっ……
早く彼女を助けたい、助けなければ助からない!
だってそうだろ?誰かが助けなきゃ誰かは救われないだろ?
なぁそうだろ!
グランディーネ、待っててくれよ?
頼り無いかもしんねぇけど、絶対助けに行くから!
あいつみたいに、綺麗に速く飛べない。
あいつは綺麗だ、笑顔も、瞳も、羽も。
とっても綺麗だ。
でもあいつが空から物事を見てくれるなら、俺は地面から物事を見るよ。
ルクレツィアと一緒に。
だからあいつが必要なんだ。
俺にはあいつが必要。
あいつと一緒じゃなきゃ綺麗じゃない。
カッコ良くもなれねぇ。
だからあいつ助けて、また一緒に笑うんだ。
『この世界助けられたら……あなたはあたしの永遠のパートナーね。』
そう、この俺に言ってくれたから。
「絶対…助けるからな…」
もう決めた。
誰が行くなと言っても俺は行く。
危険でも、自由を奪われても。
そう考えて走っている内に、着いてしまった。
あの神殿に。
ウォリスの、狂った牢獄に。
−後書き−
はーい、此処は恋愛厚いです((
三人はね、凄く友情があります。神様になってずっと友達でしたから。
いえ、そのずっと前からかもしれません♪
ある日交わした小さな約束。
お互いがお互いを必要とする立場でお互いが大好き。
そんな想いがノルヴェランスを突き動かす。
また三人で笑うと誓ったから………
でもそれは叶わぬ願い?
次回もお楽しみに!