ゴースト×ゴースト小説、神の独り言

今、幸せに暮らせているかな。
僕は、すっかり忘れられているかなと思います。
ただ、セラのことは心配でなりません。
あの日、光の世界に閉じ込められた君は、酷く絶望してたね。
僕を見て、泣いていたね。
でも、人間のイフレ君に人格を移したみたいで、少し楽しみが出来たんじゃないかな。
僕はそれを知ってから凄く安心ですっ。
ちなみに、そのイフレ君のお兄さんには僕から力をあげたんだ〜。
僕達が兄弟になったみたいで嬉しいね。
なんて勝手な自己満足だけど君はどう思うのかな。
君が「大切な人」を見つけて、それが幸せな事だって分かった上で仲間の大切さを知ったら、きっと僕のことも思い出せるよ。
君はホントにいい人だから、きっと大切なことに気が付けるはず。
僕は信じてる、必ず君が助けに来てくれることをね。
何百年でも、何千年でも、僕はこの鎖の中で待ってるよ。
辛いことはきっと君にも僕にもある。
でも、二人なら頑張れるよね。
だからって、その二人がセラと僕じゃなくても良い。
セラと、また違う誰かでも構わないよ。
僕はそんなことで怒らないし、責めたりなんてしない。
この想いは伝わらないけど、でもきっと心のどこかに繋がっているでしょう?
だからきっと分かってくれる、よね。

あ、でも伝わったとしても僕が誰だか分かんないのか、こんなこと言っても。
何か寂しいね。
あ、これも伝わんないんだ。
もう散々だなぁ…。
一暴れしたくもなってきたけど、鎖がとれないんじゃね。

覚えてるかい?僕達が捕まったあの町。
今はもう無いこの町さ。
僕が捕まっているこの場所、それが捕まった町。
こんな無くなった町、当然誰も足を踏み入れないんだよ。
寂しいね、もう誰にも会えないんだってさ、僕は。

永遠の命とかいうものが僕にはあるから、一生、永遠にこのままなんだね。
あーあ、なんてこっただよ。

誰か僕と永遠にお話しない?
僕の永遠のお話し相手になってよ。

「永遠に楽しいお話しようよ、例えば?うーん、この世界の終わりのこととか、どう?」

勿論、この世界は僕が終わらせるのさ。
優しいのはセラにだけ。
僕の闇の力、もう誰も知らないでしょう?
じゃあちょっと説明しようか。

「深い闇とか、永遠の闇とか…、勿論人間様にとっては辛いものさ。」

「邪神様のちょっとした力が、人間様にとっての強大な力な訳。」

「ねぇちょっと興味ないかい?」

「君にその強大な闇の力をあげたら、君は人間様の中で最強になれるんだよ。」

なんて、闇に溺れさせる口説きなんだけどね。

「ちょっと世界、壊してきてよ。」

きっと楽しいよ、だって大丈夫だもん、君は壊した本人だからきっと生きられるよ。
あくまできっとだけどね。

「町一個壊すくらいなら君にだって出来るさ。」

「だから行ってらっしゃい、僕、君の活躍期待してるから。」

期待なんてしてないけどね。
所詮人間だし、人間は人間を殺せないんだもん。

あーあ、馬鹿馬鹿しいね。
もっと簡単にぱっと人が殺せる最適な人間は居ないの?

なんて、正義は正義、悪は悪、に心を分けてる僕は簡単に言うんだよね。

正義は優しい心を見せるよ、まぁセラにだけ。

悪は怖い心を見せるよ、まぁ人間大半。

「…で、結局僕の相手をしてくれる人は誰なの?」

鎖を解いてくれる、僕の遊び相手は……一体、誰?


☆後書き☆
えっと、とりあえずこれでシリーズは終わりになりますっ。

はいねちゃんコメントありがとう!
凄く嬉しかったですよ^^

ちなみにですがー、ファルをしたってくれて鎖をほどこうとする人、的な立場の人をつくってくれてもいいのですy((氏
うーんと、ファルに従ってくれる人かな?
ファルに気に入られるときっと強力な力をくれますよ〜とか言ってみたり((
やりたかったら声掛けてね☆

じゃあ見てくれてありんでした!