ゴースト×ゴースト小説、神の鎖

連れていかれた、深い闇の世界に。
連れていかれた、輝く光の世界に。

冷気が頬を撫でる。冷たくて心細い。
眩しさが痛い。ついでにどこか苦しい。

結局、永遠に闇の世界に居ることになった。
結局、俺も罰を受けることになった。

独りだ、もうずっと。
孤独だ。もう永遠に。

嫌だよ、独りは怖いよ。
嫌だよ、もう会えないなんて。

痛いよ、鎖……。
苦しいよ、鎖……。

もう一度会いたいよ、ほどいてよ。
助けに行きたいよ、此処はどこ?

人間様、お願いします。
人間様、ゴメンなさい。

「助けて……ください…」

愚かな神をっ
愚かな俺達をっ

「助けて!!」

届かぬ声を荒げて。

届かぬ願いを、数百年想って。

少年達は、いつしか行動に出るのだった。