ゴースト×ゴースト小説、神の想い

結局、何年か経ったけど笑顔の主は見つからない。
何度か苦しくなったりはしたけど。
それに、金髪の少女と青髪の少女に会った。
金髪の少女は、紅色の目を差別される俺に、ひたすら優しかった。
沢山の思い出をつくって、心の休まる場になっていたのに、俺が殺した。
殺したはずなのに、時々、いや、しょっちゅう他の誰かが殺している夢や幻を見るのは何故だろう。

青髪の少女は、また優しかった。
でも上手く馴染めない。
何故かは分からない、ただ…また殺してしまう気がして…。
怖いから、上手く、自分を打ち明けられない。
優しさを受ける度に苦しくなるっていうのも一つだけど。

もう俺に別れは必要ないから、出会いも必要ない。
そう、自然に感じてる。

それが幾ら悲しいことか知っているけど。
どうにも、人に近づけない。
自分に「人間は怖い」というイメージが完全に付いてしまっている。
それがどうしてかは分からないけど…。

最近は何度も死にたくなる。
怖いというイメージが悪影響して、殺すという思考に至ってしまう。
紅の世界がもっと紅に変わるあの瞬間は、頭痛がするし、気持ち悪いけど、
どこか楽しんでいる。

笑顔の主が泣く、その瞬間だけ。
それを見ると、俺は逃げる。
その場から、立ち去る。

そんなことが日常茶飯事だから、死にたくなる。
どうにも、今は幸せになれそうに無い。

誰か、俺に勇気をください。

一度だけでもいいから、人と関わる勇気を。

大好きなあの子に、本当のことを打ち明ける勇気を。