ゴースト×ゴースト小説、あの人の為だから。

あの人が好きなのに。
青い髪の男の子が走り去って行くのをそんな思いで見ていた。
「私に愛なんて……」
どうして涙がでるかなんて、考えても答えは一つ。
愛せないから、死神だから、女王だから。
でも、諦めるなんて絶対に無理。
「好きなんだもん、いいのよ」
今日で初めて、あの人の後を追う。
彼は死ぬ運命にある。
……幸せに殺す。
それが私の願い、だから……
彼の心を全て読み取る。
「力が必要なのね……」
何が何でも、その「力」を手に入れる。
彼の運命を「私に会いに来る」ように変える為に自分の力を使い切り、また新たな力を悪魔から無理やり取った。
「大丈夫よね…、これで彼にも……」
本当は知っている、彼が力を手に入れれば死んでしまうし、
壊れてしまうこと。
「いいのよね…?…フロウ…」
彼はもうすぐここに来る。
この醜い力を求めて

私を封印しに来る。



続けてほしいって誰か言ってくれたら続く((