ゴースト×ゴースト(短編)小説、馬鹿な俺

また短編!笑えない!!成るとテンション上がってすぐ書いちゃう。
でも最近ちょっと頭可笑しい小説書きたくてね。書いちゃった。
フロウとフロウの馬鹿な話です。
今の彼の中に正常な彼は居ないのかな。分裂してどっちも可笑しくなちゃったのかも。
勢いだけで書いたので恥ずかしくなったら消しますん。



こんな世界で生きたくないと、心の底から思った。
記憶がなくなってから…というか、なくなる以前からかもしれないが、俺は心まで壊れた。
もうぐちゃぐちゃだ。ぐるぐる回って回って混ざって混ざってぐちゃぐちゃ。
理想も現実も何だか大して変わりはしない。
どっちも絶望的で破滅的。今日も空は晴れている。
目標なんて、生きる目的なんて果たしてしまえば意味もなくなるんだろう。

馬鹿だね、俺。
あいつは言っていたのさ。あいつは俺が幸せなら笑ってくれる。
俺の不幸も厄災も全部請け負ってくれるよ。
その代わりにあいつに隠し事も全部なしに吐き出して笑ってればいいのさ。
俺は強くないんだからさ。強がらないで守られていることが俺たちの幸福なんだ。
だから邪魔するなよ、何にも知らない馬鹿な俺。

『ジャマスルナ』
なんて汚い字。そんなに嘆いたって仕方ないよ。
どうせ、いつかお前に譲ることになるこの体。今のうちにボロボロになるまで使っておかなきゃ損だ。
あんただって十分過去に狂ってるじゃないか。何度も何度も狂気に飲まれた馬鹿な俺。
正常に戻ろうなんてそれが一番馬鹿げた話だった。
あるべき姿に戻るだけさ。全く怖いことじゃない。
狂気に飲まれている俺こそ本物なんだよ、俺。

狂気だって?それこそ彼が請け負う役目だろう?
何度も言ってるだろ。余計なことをしなくて良いんだ。
いつまでも素直で純粋で馬鹿な俺で居ろ。それを見ていてくれる奴が居る。
愛しいと、そう言ってくれる奴が居る。
俺は弱くていいんだよ。非力で可哀想なまでに運命に振り回されて大声で泣いてしまえ。
そしたらいつだってどんな時だって抱きしめて守ってくれるさ。
どんな大きな不幸からでもね。


『ナキワメケ』
ああ、うるさい。
『ヨガッテスガレ』
うるさいんだよ何回も。
『アイニナケ』
そんな汚い血で何を伝えるって言うんだ。

汚い、汚い、汚いよ。あんまり穢さないでくれ。
辛いのか、俺。そうだよな、あんたは痛くないんだ。この指先が。
体は一緒なんだから傷つけないでくれ。
「…馬鹿だな、こんな血まみれにしちゃってさ。あんたが一番狂ってるじゃないか、俺。」
部屋中、壁も床も机もベットも本棚も服にも全部全部ぜーんぶ…、あんたの汚い字が躍ってる。
一体何を伝えたかったんだよ、結局。一番俺にして欲しかったことは何だよ、この馬鹿。

まだ血が止まんない。紅がまた床を酷く汚す。

俺はとんでもなく恐ろしい化け物を飼ってるみたいだ。
…それも一緒で全く同じの俺なのにね。
「泣く気も失せたよ。こんなに臭きゃね。」

あーあ。これじゃまた、セリエルに怒られるな。