ゴースト×ゴースト小説、二度目の世界を生むには

はいはーい!こんにちは〜
日曜は更新率高めだよ〜!今日はちゃんとシリーズだしね!脱線してないよ〜〜
前も言ったとおり下書きにはたくさん溜まってるから…何とか合間に合間に更新していこうと思うよー!
なんか見たい話があったらもしかしたらもう書いてるかもしれないからお気軽にどうぞ…!
はい、では本編!やっとクライマックスに近づいてきたかな?どこで終わらせようか迷ってるけど!
じゃあどうぞ〜〜!



僕は、知っている。
創造神と邪神が対を為す存在でなければ、人間を生むことはできない。
創造と破壊が交わることはない。永遠に、何度目の世界が訪れても、きっと変わらないんだろう。

だからイングリーネがこれから何を言うかなんて、なんとなく分かっていた。

「行かないの、お兄さん?」

僕はいいんだ。別に、こいつがどうなっても…。

「え…?いや……」
嫌だよ。なんでこいつの為に僕が、この僕が…。
嫌なはずなのにどうして…?

「…君は…城の外に逃げるんだ…」

カルルも、ファルシードも、疑うようにこっちを見てくる。
そんな目で見られても僕だって分かんないよ。
「ちょっとデヴィーセ、一体…」
「お兄さん…?」

こういうとき、なんて言うんだっけ。
ゴメン、じゃなくて…もっと気の効いた言葉。
出てこないんだよね…全然。

「大丈夫!ウォリスは怒ったりしないよ、だから……」

こんなに優しくちゃ、ファルシードに疑われちゃうか。
君に駄々を捏ねられるのは面倒だから…

「だから早く行けっ!!」

なんだか、妙に言葉が強く出てしまって、困った。
扉の中まで聞こえてしまったかな。でも、むしろその方がいいかも…。
…そんな泣きそうな顔をするなよ。

「なんで、そんなこと言うの?一緒に来てって言ったのに!僕お兄さんと遊べなきゃ嫌だ!!」

出会ったときから変わらない、その甲高い声で君は叫んで…

扉に手を掛けたね。

「ウォリス開けて!!どうして道を開いてくれないの?僕はここに居るよ!お兄さんも居るんでしょ!?ねえ開けてよ!!ねぇってば!!!」

ファルシードは、その力を使わなかった。扉の中の貴女と同じ。
…貴女が思っているほど、この子は鈍くないようだ。

ファルシード!止めなよ!君は、君は……」

「君は扉を開けてはいけない!!」

デヴィーセがその小さな体を突き飛ばすように扉から引き離した。
尻餅をついて衝撃に一瞬だけ目を瞑ったファルシードが、今までに見せたことがないくらいに鋭い瞳を向ける。
カルルの瞳に、黒と白が映るだけ。

「うるさい!ここは僕達だけの永遠なの!!分かるの…お兄さんは僕達の永遠を壊そうとしてる…っ、残酷で、最悪な未来が来るっ!!」

悲痛な叫びが、終わりの見えない廊下の先の先へ響くと、それと同時に闇が訪れた。
「うわっ!」
「な、なに!?」

ファルシードの怒りが、そのまま具現化したような、深く、寂しい、暗闇だ。
バキッ、と扉の壊れる音が、妙に大きく聞こえた。
その、すぐ後に…

ファルシード…!」

薄暗い視界の中に、五人の神。

歪んだ破壊神と創造神が、まっすぐに向き合った。