ゴースト×ゴースト(短編)小説、誰にも渡さない

はい!こんにちは…一回本編書く度に短編書いて言い訳じゃないんだぞーという感じで…
はは、許してくださいぃー…妄想したノリのまま公式にもなってない設定で書いた小説とかたまってんですよ…タイトルも付けないで放置してます…
勝手な人間ですみません…今日はソウルの悪巧みをソウル目線で書きました
言いたいことソウルに言わせた感じありますが…!
許せるって人はどうぞ読んでください…ではGO!!



本当にあいつらは面白いな。
ただお互いを信じきって、愛だとかくだらない感情に左右されて、自分の命を粗末にしてさ。
一体何がしたいのか、私にはさっぱり分からない。

もちろん、理解しようだなんて思ったことはないけど…流石に度が過ぎる愛だよ。
とてもじゃないがその感情を理解する資格は有していないのだ。

予想ではあるけど、俺は一人一人ずつじゃなきゃ手出せないだろうなぁ…。
二人で居るときに近づいちゃこっちとしてもダメージが大きすぎる。

でも、そういうときは逆に考えればいい。
…一人ずつならあんなの余裕さ。

けど、こういうのは慎重に考えなきゃいけないな。
ああいうのに気を抜いて手を出すと簡単に足元をすくわれる。
俺は殺しには慣れてないからね、憎しみに溺れれば勝手に死んでくれるし殺す必要がないから。
だから失敗した時に相手を殺して終わらせることが出来ない。
それに、向こうは頭が良いし戦う力だってある。

だからチャンスは一回きり。

でもだからこそ、その分最高に良い案が閃いたりするのさ。
さあ、どうやって絶望に叩き込もうか。

考えれば考えるほどワクワクしてしまうよ。

紅い方は面倒なんだよなぁ。何言っても反抗されるし、意思が強いっていうか意地でも頑固っていうか…。

でもきっと青い方の命が掛かれば簡単だな。

前世のこともあって動揺してるのもあるし、ある意味狙い時かもしれないが…。

でもそうすると青い方をどうしてやろうか。
紅い方が簡単に手を出せないようにしなくてはいけないよねぇ。

魂を憎しみで塗り潰してしまう?それとも前世の記憶を引き出してやろうか…、あいつらが忌み嫌う神に変えてしまうのもいいし、いっそ化物にでもしてしまおうかな。

ああ、どれも最高のご馳走だよ。
一体彼らはどんな美しい結末を僕に与えてくれるのかな。

でも、全てのシナリオを考えるのはこのソウルさ。

「誰であろうと、俺の餌を勝手に調理させやしないよ…」

もうあいつらの魂は私のモノだ。
誰にも譲らない。誰にも渡さない。誰にも食わせない。

いいかい?これからお前たちをどん底に突き落とすのはね…

「…お前たち人間の汚ない感情だよ…」

怪しく輝く魂の笑い声は、夜の闇に消えていった。