ゴースト×ゴースト(息抜き)小説、キミの憎む心。

最近息抜きしすぎじゃなーいって感じの朱音です←
いやーでもどうしてもソウルの性格固めたくってね、書いちゃった〜ソウルの小説…。
でもあんまりキャラ固まってない…
ソウルと成りたい子募集中だよ〜…誰かを憎んでる子とか面白いかもね、ソウルはそういう子が大好きだよ←
はい!じゃあそろそろ小説読みたいかな!?(強要)
ということで、ソウルはこんな子だよ〜どうぞ!↓↓


私が生まれたのは戦場の真ん中。
人間の悲しむ感情も、喜ぶ感情も、復讐の感情も、そこで知った。
ギラギラした睨み合いの中に放り出された俺は、何度も銃弾に撃ち抜かれ、何度も刃に切り裂かれ、何度も火に焼かれた。
だから痛みも苦しみもそこで覚えた。苛立ちも怒りも。喜びも楽しみも。
そう、だから初めて人間の魂を引き抜いたのも戦場だった。

戦場の無い場所で生きるのは苦しいことだ。
戦が無くなり、人の居なくなった地では生きていけない。
人間が居なくなった途端に指先から消えていってしまった。

そして目が覚めたら、また同じような戦場に居た。
目覚める前の記憶はぼんやりとしか覚えていないが、戦場を眺めるうちにだんだんハッキリしてきた。

…ここはなんて落ち着く場所だろう。

黒煙の上がるこの場所は、どこよりだって心地がいい。
誰かが誰かを憎む心、その心こそが私の生きる理由だ。
人間よ、常に誰かを憎む存在であれ。それが私の命になるのだ。

「まったく、美しい生き物だね…人間というのは。このソウルの為に生きているようなものじゃない。」

その割に何十年と生きるだけで死んでくれるから、次生まれる人間がまた憎しみを絶えず生み出してくれる。
殺しは後悔を生むことを学習しないから同じことを繰り返すのに、同じように涙を流すなんて。

美しくも、可哀想な生き物だな。

でも美しい心のまま死んでは困る。大事な大事な憎しみが生まれぬまま尽きてしまっては、私も生きてはいけないのだ。
この世界に住む全ての人間の汚い感情は、このソウルの断片なんだから。
生まれたからにはその身がボロボロになるくらいまで誰かを恨んでみせなよ。
そんな愉快な姿を見るのが大好きさ。
その心を殺してしまうくらい、憎しみで潰してしまうくらい誰かを憎んでみせてよ。
それが私の命になるんだ。

誰だって食べ物が無ければ飢えてしまうでしょう?
同じさ、お前達人間と何も違わない。

「このソウルも、憎しみが無ければ飢え死んでしまうのさ。」

今日は一体どれくらい美味しい感情が喰えるかな?

月影には今日も、無数の魂が踊る。