ゴースト×ゴースト小説、前へ進め。

うわー!!テスト終わった!!!
いやー…二学期制だと範囲が広いね…体育大会の振替休日は二週間後に引き伸ばされて実質全然休めてなかったなあーー!やっと息抜きできるよー!
バカだから新キャラ作ろうかなーって思ってたんだけど← めっちゃ考え込んじゃって、また自分の好きなように作ってたら意外にキャラ濃くなっちゃったヤツ…はあ……
と、そんなことは置いといて…今日の話は全然展開しませんがカルル目線になっています!カルルってバカそうですけど一番周りのこと考えてそうですよねー!じゃあ前書き長くなっちゃったけど、本編どうぞー!↓



一体何のためにこんなものがあるのだろう。
誰かが生きて死ぬまでの、記録。

ウチはこの部屋が嫌い。デヴィーセもイーくんも辛そうな顔をする。
ウチにはなんにも分からんし、二人が先のことを考えていても着いていけない。
二人は仲が悪いように見えるけど、きっと分からないことだらけでイライラしているだけなんだと思う。
お互いに不器用なところがあるし、隠したがりなのも似てる。
確かにウチにはなんにも分からんけど、二人がどんな個性を持ってるかはお見通しなんだよ。
本当は二人共すごく優しいんだ。仲間思いで、素敵な性格をしてる。

ねえ、一体どんな思いで一緒に居るの?
思い詰めた顔で本を見つめる君も
どこか悲しそうな顔で読み進める君も
何故、自分の「今」を見つめないの?

ここには過去しか無いのに。
君は前世に向き合い続ける必要なんて無いのに。
一歩前の世界と、一歩先の世界の間で君は何を悩んでいるの?

本当は一歩先を知ることなんかよりも、一歩前に戻りたいんじゃないの?

その美しい金髪と、青い瞳と、細い指先のその全てが望んでいるのは…。

「…一度目……。」

ウチは、ニンゲンを知らない。
ウチは、君の一度目を知らない。
ウチは、君の知る世界を知らない。

でも言えることがあるとするなら、今前世に後悔しても無駄だと言うことだ。
頭の良い君にはそんなこと分かっているんだろうね。

だから、だからこそ、
君が蹴ったその一冊に真実があるのなら、君はただ未来に恐れているだけだ。

ねえそうでしょ、時空神。
誰にも心を許せない君が選ぼうとしている道は…
「…それは『逃げ』でしかないんだよ、デヴィーセ…。」

神が嫌だと言った君の気持ちは、ニンゲンを知らないウチには分からないけど…

君は無意識に逃げてるよ、デヴィーセ。