ゴースト×ゴースト小説、夢と外側の世界

私は目を覚ます。
私は目を覚ます。

暗い暗い路地裏で、血の滲む風景。
寒い寒い雪の町で、白く赤の混ざる風景。

ああ、夢から覚めた。
ああ、現実は見えている。

私は戦わなければ。生きなければいけない。
私は闘わなければ。生きなければ未来は無い。

君は何処かにいる。私はあなたに会える。
君はそこに居る。私は夢にいた全てに会える。

ねえミリア聞こえている?
ねえリウ聞こえてる?

私は今あなたに会いたい。またあなたと希望を持ちたい。
私は今あなたに会いたい。またあなたと夢を追いかけたい。

「またレインを、探しに行こうよ!」

ゴーストが目の前に居たって。
病気で手足が動かし辛くたって。

「私達は…レインに会わなくちゃ。」

胸元がキラリ。
腕輪がキラリ。

ああ、これはあなたが持っていたもの。
ああ、これはあなたが私に希望をくれたもの。

分かってた、これであなたが無理していたこと。
分かってた、あなたが無理して救われてたこと。

「今からは私達が、あなたをこれで幸せにしてあげる。」

魔法がかかる。私を囲んだゴーストはいなくなった。
魔法がかかる。私を苦しめる病気は消えていった。

「さあ、生きていこうよ。現実にはドリームも、レインも、生きているから。」

私はこの炎が燃え盛る闇の中、強く負けずに生きていく。
私はこの雪が舞い散る光の中、希望を捨てずに生きていく。

「それが私達の人生だよね!」

終戦の証に…
苦痛の終わりに…

―虹が架かれば、…あなたはそこで笑っているよね?

私達は二人、その虹の元へ歩いていく。
…君が教えてくれた架け橋へ。

二人の少女は今、現実に生きる。


―後書き―
はい!最終話まで後一話です!
ですが明日から私は居ないです…しくしく
できれば明日の朝までに完結させていきたいです!できれば!!
一週間待たせるのも悪い気がするので…
できるだけ頑張ります!完結しなかったらごめんなさい><
ではまた!