ゴースト×ゴースト小説、死神の誓い

私はシニガミ。幻の主。偽物の本体。

「私の偽者……」
それは、美しい少女の影だった。

いつでも、あの青い髪の少年と一緒にいて、幸せそうな少女の偽者。
いや、本物も偽者もないのかもしれない。
だが、あの日、あの時、私達は別々になった。

赤い火の中で、私の幻が出来、
体が二つに分かれてしまった。

私は、死んだ後にできた、セリエル−幻−の正体だ。
だけど、今はまるで、幻の方が、本物のように楽しんで。
うらやましいの。

偽物には負けたくない。

だからあの、青い少年を振り向かせたい。

「私が夢を叶えてあげる。」

その欲望だらけの夢を私に見せてみて。
世界をすべて犠牲にしても、あなたの夢を叶えてあげる。

例え、その幻を消しても、

あなたのその夢は、私が絶対に叶えてあげる。

その為ならなんだってする。

だからそこでいい子にして待っていて。
すぐに迎えに行くから。

其処にいる邪神の力、私がすぐに、

「持って行くから。」