ゴースト×ゴースト小説、崩れた架け橋

こんにちは〜!新しいシリーズをやっていきたいと思います!
お待たせしましたがフロウとセリエルのシリーズですね!
フロウがどうして力を手に入れたのか、二人がどうして怪盗をしているのか…
などなど長くなると思いますが解き明かしていきたいなあと思います!
是非読んでくださいね^^
では!どうぞ!!↓↓


あの時の俺は頭が悪くて……、そう、相当馬鹿で。
誰一人、救えなくて、守れなくて。
力が欲しくて、馬鹿な犯罪を犯して、死んで。
苦しくて、辛くて、閉じこもって。
逃げて、あの道を選んだ。

俺をこんな人生にしたのは、きっと家を出る前の三つの出来事。
まず、一つ目。
弟が、殺されかけた。
二つ目。
友人が死んだ。
三つ目。
見知らぬ女と、話した。

どれも、俺にとっては人生を変えた出来事。
一つ目のは、病院に行った時の事、弟が対立した種族の間に生まれたハーフだった為に不運な傷を負った。精神的に。

二つ目のは、たった一人の友達だった奴が、事件に巻き込まれて死んだ。

三つ目のは、散歩した時にぶつかった女。だが面倒な奴で無駄に仲良くなった。

弟の為に強くなろうと思った。誰よりも強くなりたいと思った。
友人を見て後悔した。そして何か残しておきたいと思って髪飾りを盗んだ。だがそれも後悔した。
女と話して笑った。久々に笑った。今では話さなきゃ良かったと思う。

とある事件が曖昧な俺に留めを刺した。
強くなりたいと家を飛び出して、また女とぶつかった。
あの、女と。

走る俺にいつまでも着いて来て、「一緒に行く」なんて言って。
手をとられて。

俺の神と孤独と友人と……
非日常な人生が、ここから始まったんだ。