ゴースト×ゴースト小説、狂気ブレイン
眠りについたままの世界は退屈だ。
なにもすることはないし。
自分で自分を殺す勇気があるなら、すぐにそうする。
この世界に生きたくないんだ。
そう思うとすることはいつも寝ること。
夢の中のほうが断然楽しいし。
気付いちゃったんだ、この町は大人が楽しむために子供が居る。
僕だって玩具の一人なんだ。
大人になりたい。
それ以上は望まないから、大人にしてよ。
そしたら、外の人と同じようにして楽しめるんだから。
遊べるんだから。
そう、誰だって僕みたいな目に合えばいい。
大人になった僕が指示すれば、みんなきっとヒトを殺すよね。
僕が馬鹿正直に聞いたんだから。
早く大人になりたいなっ!
早く殺してあげたいな。
そしたら誰だって、天国で幸せになれるよ。
そうでしょう?レイヤ。
僕に殺せって言ったのも、それが正解だからでしょ?
僕知ってるんだよ?
レイヤは優しいもんね。
気付かせてくれたんだよね、そうだよね!
「ありがとう!」
もう、最後には、綺麗な一言で終わろうか。
僕の人間である時間の最期には。