ゴースト×ゴースト小説、過去の記憶

独りになる夢が、絶えなかった。
ずっと、義務を果たそうなんて必死で、仲間の不幸も無視だ。

みんなで笑おうと求めるほどに闇に落ちていく気がした。
ああ、きっとみんなも……………

デヴィーセは時間の流れに辛さを覚えてるだろうし
カルルは人間の味方なんて耐えるのに必死だろうし
セラだって…僕の味方について嬉しくないだろうし

みんな離れて行くんだ。
いずれ僕が何もかも壊して………
「誰も……居なくなる………っ」

ヘルムーンの夜の静寂が恐ろしい。
人々が誰も居なくなったら、とっても綺麗な世界になるかもしれない。

可笑しいな……
子供達が遊ぶ姿を、過去の僕達と重ねて。
恋しくなった、懐かしさと共に。
「違う……僕達じゃない……」
馬鹿馬鹿しいと心に言い聞かせて目を背ける。

もっと素直に笑いたい。
あの頃のように幸せだって、笑えたら……
どれだけ楽しいんだろう…。

ウォリスが抱きしめてくれた温もりがもう一度欲しい…。

だってウォリスは………
僕のそばで笑ってた、幸せそうに笑ってくれた…
闇の世界で苦しむ僕と一緒に泣いてくれた……

あの心は本物だった。
もう一度やり直せないのかな。

ウォリスは、何を思ってるんだろう…。